シニアの孫へのギフト需要。児童書の売上が好調!

絵本を読む親子

児童書の売上が好調なようだ。

2015年度の書籍全体の店頭売上が0.6%減っているものの、児童書の売上は5.8%増となっている。

この背景にあるのは、シニアの孫へのプレゼント需要にあるようだ。

スマートフォン(スマホ)が普及する中、スマホ世代の子供達に絵本の良さを伝えたい想いがあるようだ。

 

低迷続く書籍に光る希望。絵本の魅力を孫へ伝えるシニア増加。

作品名 出版社 発売時期 発行部数(シリーズ累計)
おやすみ、ロジャー 飛鳥新社 2015年11月 75万部
もうぬげない ブロンズ新社 2015年10月 25万部
ママがおばけになっちゃった! 講談社 2015年7月 40万部(53万部)
かいけつゾロリシリーズ ポプラ社 1987年~ シリーズ累計3500万部
はらぺこあおむし 偕成社 1976年 380万部(740万部)
いないいないばあ 童心社 1967年 612万部(950万部)
ぐりとぐら 福音館書店 1963年 620万部(2500万部)

東京都羽村市の「よむよむ羽村店」では、月に1回は読み聞かせのイベントがあり、毎回20人前後の親子や祖父母が参加している。

最近は参加した祖父母が孫へのプレゼントに絵本を買うケースが増えているようで、ネット時代だからこそ、絵本を読むというアナログ体験を孫にさせたい思いがあるようだ。

口コミ情報の普及も児童書の購入を促しており、絵本「おやすみ、ロジャー」を読ませたところ、子供が直ぐに寝付いたとインスタグラムに投稿する人が相次いでいたことから、それを見たユーザーが絵本を購入するという動きも出ている。

また、児童書を購入するまえにネットで調べている人も多いようで、人気サイトの一つである絵本ナビ(東京・新宿)が運営する「絵本ナビ」では、子供の年齢や祖父母などの条件を入れてお薦めの本を検索することができるようになっている。

これらのように、タブレットなどで書籍のデジタル化が進む中でも、絵本の持つ魅力はデジタルの影響を受けにくい数少ない市場となっているようだ。

 

【「日経MJ」より一部抜粋。】

【関連リンク:絵本ナビ


関連記事

中古マンションをシニア向けに衣替え。

マンション

v   くつろげる内装を間取りに。シニア向けのマンションへ。 田園都市線の沿線では高度経済成長期に相次いで建てられた戸建て住宅が広がり、子供が独立した夫婦が多く住んでいるとされており、2人暮らしには間取りが広く […]

詳細を見る

新たに義務化されるメンタルヘルス対策セミナーを受けよう!!

昨年、労働安全衛生法の一部改正に伴い、常時50人以上の従業員を使用する事業場はストレスチェックと面接指導の実施等が今年12月から義務化されます。 しかし、一体、どのようにしてメンタルヘルス対策をすればいいかわからないとい […]

詳細を見る

中国の高齢化が巨大な介護ビジネスの市場に!!

日本で少子高齢化により、高齢者一人につき若者の負担割合が年々高まっていることが嘆かれている。 ただ、それに合わせてシニア層向けのビジネスの市場は非常に大きく有望なものとなっている。 それは日本の隣にある中国にも同じことが […]

詳細を見る