光で感知!高齢者の徘徊防止システム!!

高齢者を預かる小規模デイサービスやグループホームなどでは特に心配になるのが、認知症を患っている高齢者の対処法だろう。不穏になると施設を徘徊し、施設から外へ出ようとしてしまうので、職員としても不安が尽きないだろう。そんな中、ある意外な企業が技術の応用を行って、高齢者の徘徊防止システムの開発を進めているらしい。

蛍光印刷の技術で徘徊防止!?

トナーや農業用資材などを生産している三笠産業(山口市)は、独自開発の蛍光トナー事業に力を入れている。紫外線を出すブラックライトとトナーの印刷部分が光る機能を活用し、5年以内に高齢者の徘徊見守りシステムの商品化をするという。この新たな用途開拓のために、富山大学の中島一樹教授と高齢者施設等を対象とする徘徊見守りシステムを開発する。仕組みは次のようになっている。


①蛍光トナーの印を衣服に印刷する。
②施設の高齢者の出入り口などにブラックライトのセンサーを設置する。
③0.5秒程ライトを当てて光ればセンサーが感知する。
④施設職員のスマートフォンなどに無線で知らせる。


このシステムは全地球測位システム(GPS)利用の見守りシステムより低コストにする予定で、一般家庭用の利用も見込んでいる。また、暗闇でうっすら光る特徴を利用して、室内での療養などの用途を探っている。


【「日経MJ」より一部抜粋】


関連記事

住民基本台帳人口の推移について

2014年における住民基本台帳に基づく全国の人口(日本人)は1億2643万4964人。調査開始以来、2006年、2007年と人口増加が確認できているが、各年同時期データで比べると、2010年から5年連続で減少を続けており […]

詳細を見る

認知症の介護費削減へ。公文の新しい学習モデル。

勉強

公共教育研究会(大阪市)が認知症のプログラム「学習療法」で新しいビジネスモデルを描いているようだ。 慶応大学と共同でこの夏まで1年間実施した調査によれば、介護度が「1」近く抑えられることが実証されており期待が高まっている […]

詳細を見る

増える非正規ミドル。正社員の仕事がない40代が増加!?

契約や派遣社員など非正規の食から抜け出せない40歳前後の人が増えているという。 特に男性の4割には正社員の仕事がないため非正規の仕事に就いているという人が他の世代や同世代の女性と比較しても上回っている。 今後、どのように […]

詳細を見る