主に10代の少年少女を想定読者層としている『ライトノベル』は、日本において小説ジャンルの一つとして一定の地位を得ており、ライトノベル作家を目指す人々も少なくありません。作家デビュー最初の一歩である、各社のライトノベル公募を見てみましょう。
第3回 集英社ライトノベル新人賞
募集期間:~2015年4月25日
大手出版社である集英社が主催する、ライトノベル作家の発掘を目的とした新人賞です。10代中盤から20代の男性を対象読者とした幅広いジャンルの長編小説が求められています。プロアマ問わず応募可能ですが、未発表の作品に限られている点や掛け持ち応募が不可能な点には注意しましょう。大賞には300万円の賞金と集英社からの作品出版が確約されています。
集英社は近年創刊された少年向けダッシュエックス文庫と、少女向けとして長い歴史を持つコバルト文庫の二つのレーベルを持っており、特に少年向け分野での今後の躍進が期待されています。自分の得意なジャンルで、男性読者をワクワクさせる作品を作り上げてみましょう。
ミライショウセツ大賞 ネット発クリエイター発掘・応援計画
募集期間:第4期2015年4月30日 第5期2015年5月1日~6月30日
イラストコミュニケーションサイトpixiv(ピクシブ)上で、書籍化を前提としたオリジナル小説を募集するものです。テーマごとに5回開催され、第4期は「一攫千金」第5期は「ネコ」がそれぞれ指定テーマとなっています。
参加方法が「特定要件を満たした上でピクシブへ投稿する」であり、一般ユーザーが参加小説全てを閲覧可能であるなど、新しい形の公募です。大賞には100万円の賞金と映像化(アニメまたは実写)が確約されているなど、大変魅力的といえるでしょう。また優秀賞も書籍化が予定されています。他の応募者と目に見える形で切磋琢磨できるネット型公募。楽しみながら参加できそうですね。
第10回 小学館ライトノベル大賞 ガガガ文庫部門
募集期間:~2015年9月30日
小学館の少年向けエンターテイメントレーベル・ガガガ文庫で募集される、エンターテイメント小説を募集する公募です。ジャンルは不問ですが、イラストレーションなどビジュアルが付くことを前提とした内容が求められています。応募作品は同人誌や営利目的でない個人サイトでの公開が認められています。
大賞は200万円の賞金と当該作品の文庫デビューが確約されています。ガガガ文庫はアクの強い作品が多いと言われており、作家の個性が色濃く出るレーベルです。貴方の個性を最大限発揮した作品を執筆しましょう。
ライトノベルは純文学や大衆小説とはまた異なった文章表現が要求される分野です。少年少女の娯楽作品である事を強く意識しつつ、楽しい作品を生み出してみましょう。