スポーツや芸能など日本でも馴染みのある文化について社会的に希望と多大な業績を残した人や団体に贈られるのが国民栄誉賞だが、一体どのような規定があり、誰が決めているのだろうか。
総理大臣の好みで決まる!?
今まで国民栄誉賞を受賞されてきたのは22人と1団体だ。もともと、この国民栄誉賞はどのような経緯で発足したのだろうか。これは1977年に本塁打の世界記録を樹立したプロ野球選手の王貞治選手の業績を表彰するために当時、福田赳夫首相が創設した。気になる規定だが、その時の内閣総理大臣が表彰するにふさわしいと思う人を選んで、その人に国民栄誉賞を送るとなっている。つまり、内閣総理大臣の好みにより決定するといっても過言ではない。これに対して、国民の意見を聞かれないことや、亡くなってからの受賞者が多いことなどから基準の明確化を望む声も多いようだ。ただ、基準が明確化されていないのも、国民栄誉賞の発足理由から考えても納得だ。
国民栄誉賞を辞退している人も居る
過去に国民栄誉賞に選ばれた人の中には、受賞を断っている人も居るそうで、野球選手の福本豊、イチロー、作曲家の古関裕而が辞退しているそうだ。
国民の意見を取り入れた規定をつくることにより、納得のいく結果が歴史に残るようになることを望みたい。