地球上の生物にとって重要な役割を果たしているオゾン層に、温室効果ガスによる地球温暖化問題について知っているだろうか。
オゾン層の効果って?
オゾン層は強い酸化力があり有害な物質であるが、地球上の成層圏に広がっている濃度の高いオゾン層は酸素分子によって光を吸収することによって生成されるようになっており、紫外線を吸収してくれるので、陸上の生物が生命活動をするために非常に重要になってきます。
フロンによるオゾン層への影響
しかし、人が作り出している「フロン」によって、このオゾン層は破壊されるようになっています。フロンガスは人間には無害な物質で安定性も高いためクーラーや冷蔵庫の冷媒、スプレーなどに多用されてきましたが、これらは空気中で分解されないまま成層圏まで上昇していきます。それが継続し、オゾン層が破壊されることで地球上に到達する有害な紫外線が、1%のオゾン層が破壊される度に紫外線のUV-Bが1.6%上昇するようになっています。
また、これだけでなく、フロンは強い温室効果ガスも持っていますので、フロンは直接的に人間に害は無くても、間接的に悪影響を及ぼしているといえます。
地球温暖化がもたらす生物や環境への影響
1938年には既にイギリスの気象学者カレンダーは、二酸化炭素ガス上昇に伴い気温が上昇することを警告しており、それらにより気候が変動することが懸念されてきました。1970年くらいまでは地球の平均気温が下がる傾向にあったため、逆に寒冷化するのではないかという意見もありましたが、研究が進んだ今日では改めて温室効果ガスによる地球温暖化がクローズアップされるようになりました。
事実、この100年の間に地球の平均気温は0.5℃以上上昇しており、氷河期から間氷期における変動の程度と比較すると非常に大きな変化量であることから、生物だけでなく地球環境にまで大きな影響をもたらすことが懸念されております。
今一度、我々の生活を見直すことが課題になっていくことになりそうです。