昔から庶民に親しまれてきた魚の代表と言えば、やはりアジだろう。1年を通して出回る魚で、様々な調理方法がおススメされているが、どんな食べ方があるのだろうか。アジについてもいろいろ調べてみよう。
美味しいアジの見分け方
まず食材となるアジの見分け方だ。次の3つの見分け方がポイントとなる。
一、 ふっくらとしており、全体に丸みがあるものを選びましょう。
二、 目に濁りが無く黒く澄んでいる。また、エラが真っ赤なものを選びましょう。
三、 腹の部分を触った時に硬く、体の表面に輝きのあるものを選びましょう。
これさえ覚えておけば、より一層、美味しいアジにありつけるだろう。
アジの特徴について
アジは冒頭にも書いた通り、日本各地で1年を通して漁獲されている。そして値段が安くて美味しいのが特徴だ。しかも、脳を活性化させるといわれているDHAやコレステロール値を下げる働きのあるEPAも豊富に含まれているのだ。
アジの種類には何があるのか
アジと一口に言ってもその種類も様々だ。一般的にアジと言えばマアジを指す。スーパーなどでよくみかけるのは、このマアジが多いだろう。平たい円柱形で背中は青緑がかった銀灰色だ。そして「くさや」などに使われている魚はムロアジという種類で、独特の匂いのある珍味とされている。脂が少なく尾びれが黄色い。余談になるが、最近では焼く場所を選ぶため、「くさや」を焼くのにも一苦労する。もしかしたら「くさや」文化が消えてしまうかもとまで言われている。
続いて、アジの中でも高級と言われているのが、シマアジだ。あっさりしているものの味わいが濃いのが特徴で、黄色い線が体の真ん中に1本入っている。大物になると体調1mを超えるものもある。
アジの美味い食べ方は?
アツアツの白ご飯には勿論、お酒にも合うということで、特にオススメなのが「なめろう」だ。これは「たたき」の一種で、三枚におろしたアジを細切りにして叩いて、みじん切りの生姜、ネギ、青じそ、味噌を加えてさらに細かく叩く。粘り気が出てきたところで完成だ。しかし、定番の塩焼きも捨て難い。長い金串を打って炭を使い、遠火で直火にかけてじっくりと焼き上げたアジは、焼いている最中に落ちた脂が煙になって香ばしくなる。家庭では上から火をかけるグリルが一般的だが、下からの火で焼いたアジは格別だ。