繁華街などで見かける「閉店セール」の文字。日を空けて前を通った時に見てもまだ弊店セールの看板を掲げているといったお店を見たことはないだろうか。いつまでも閉店セールを続けているお店は法律に触れることになるかもしれない。
意外とある無期限「閉店セール」
2014年7月~12月にかけて、立教大学法学部の消費者法を学ぶゼミに所属している学生6人が、東京都の上野や秋葉原において「閉店セール」を売り文句に看板などを出して、バッグやアクセサリーなどを扱う9店についてセール期間や割引率について調査を行ったところ、実際に閉店した店舗は4店で、残る5店は引き続き「閉店セール」の看板を掲げながらセールを続けていたそうだ。
いつまでも続けていると違法になる!?
よく見かけるような閉店セールの光景だが、閉店セールを無期限で続けて、消費者に「今買わないと損だ!」と思わせるのは景品表示法違反の有利誤認にあたることがある。また、先ほどの学生達は、閉店セールを続けている小売店には調査してもらうよう消費者庁に対応を要望したようだ。中には閉店セールの看板を掲げて、短期間だけ販売をして、店を実際に閉店させてから、また別の場所で同じようにセールを繰り返している可能性もあるとされている。
【「日本経済新聞」より一部抜粋】