新社会人となった人や、この春から昇格、昇進したという人はこの機会にスーツを新調するといったことが出てくるだろう。
そして今、20代~30代の男性を中心に顧客を増やしているのが紳士服チェーンの大手のAOKIが展開している最高級ブランド「MAJI」(マジ)だ。
このブランドの人気の秘密について迫った。
「MAJI」の人気はどこから?パリコレデザイナー監修のハイセンスなスーツ。
パリコレの流行を取り入れつつ、自社の仕立て技術を生かして細身でも着心地の良いスーツを仕上げるとしている。
MAJIは若者向けを意識したスタイリッシュなスーツを売り出すブラントとして2006年に立ち上がった。
スーツのデザインに関しては20年以上もパリコレに参加しているデザイナーの橋本倫周氏が監修しており、AOKIが扱うスーツの中でも最も細身なのが特徴となっている。
橋本氏は86年に「マージマサトモ」で東京コレクションデビューを果たしている。
その「マージマサトモ」の「マージ」から「ー」を取り除いた文字からブランド名が生まれた。
マジは若者言葉であるが、覚えられやすさと音の響きがよく、由来に関しての話は来店客との会話のきっかけとなる。
MAJIのスーツはどんなのがあるの?
黒やネイビーなどシンプルな生地を中心に展開されている。もちろん、ストライプやチェックなどもあるが、より細身のシルエットが際立つ無地は流行に左右されないといった特徴も持ち合わせている。
一般的に細身のスーツといえば窮屈なイメージがあるが、その点に関しても長年培ってきた仕立ての技術で解決させている。
腕などが突っ張りにくいように設計しているほか、生地自体にも伸縮性のある素材を採用しているという。
こうした着心地の良さやデザイン性の高さなどが人気となっている秘密だろう。
【「日経MJ」より一部抜粋。】