外食各社がこぞって女性視点の店舗設計による、女性の集客の見直しに力を入れている。
日本ケンタッキー・フライド・チキン(日本KFC)は女性社員によるプロジェクトチームを発足し、トイレをはじめとする設備の見直しを始めた実験店を出店したことで話題となっている。
女性視点で子連れでも使いやすく!!女性視点でデザインされた店舗設計。
日本KFCは「アセット改善プロジェクト」をスタートさせた。
男性視点で設計された店舗は女性には使いづらい部分があると判断され、新たにトイレの設計を変更したようだ。
新型トイレは広さを6㎡弱にし、従来の1.5倍の大きさになったほか、幼児のおむつかえシートや着替え台などを導入し、子連れの母親客でも使いやすいようにした。
さらに、荷物が多くなりがちな女性に配慮して鞄などを置くフックも標準装備するとしている。
第一号店として成城店(東京・世田谷)のトイレを見直した。
今後、約300店ある直営店のほか、フランチャイズチェーン(FC)店にも拡大していきたい方針だ。
松屋フーズにおいては女性の設計士がデザインした内装を久我山店(東京・杉並)に取り入れた。
通常の店舗よりテーブル席を増やしたほか、テーブルには荷物をかけることができるフックを備え、女性客が使いやすくした。
内装のデザインは木目調の壁にして明るさを強調したものとなっており、落ち着いて食事ができるようにした。
外食各社がこうした女性目線の店舗設計に変更している背景には少子高齢化が影響しており、従来のターゲット層だけでは収益面で先細りが懸念されるためのようだ。
新たな展開により需要を開拓を図る。
【「日経MJ」より一部抜粋。】