訪日外国人の勢いは留まることを知らない。
大阪や東京などの観光地を中心に急増しており、国内のホテルや旅館への2015年の年間宿泊数は前年より6.7%多い延べ5万545万泊となっていた。
過去最多の前年を更新しており、今後も伸び続けることが予想されている中、やはりこの過去最多を押し上げたのが訪日外国人の宿泊だ。
訪日外国人の宿泊により1.5倍は押しあがっている。
そして、ホテルや旅館の客室の埋まり具合を示す「客室稼働率」では、大阪府が2年連続で全国最高となる85.2%を記録したことで話題となっている。
圧倒的客室稼働率を誇る大阪府。韓国人の宿泊地では東京以上!!
■客室稼働率上位の都道府県
稼働率(%) | 前年比(ポイント) | ||
1 | 大阪 | 85.2 | 4.2 |
2 | 東京 | 82.3 | 3.5 |
3 | 京都 | 71.4 | 3.7 |
4 | 愛知 | 70.9 | 4.5 |
5 | 千葉 | 70.7 | 3.9 |
6 | 福岡 | 68.7 | 2.0 |
7 | 沖縄 | 67.7 | 5.7 |
8 | 神奈川 | 66.7 | ▼0.5 |
9 | 埼玉 | 66.3 | 1.9 |
10 | 広島 | 65.5 | 2.2 |
※2015年の宿泊施設の稼働率(速報値)。前年比は確定値との増減。▼はマイナス。
予約がとりづらい状況が大阪は8割を超える状態となっており、観光庁が発表した速報値では5億泊を超えるのは07年の調査開始以来初のことだという。
訪日外国人の、大阪府の延べ宿泊数は3090万泊で、東京都、北海道に次いで3位だった。
そのうち韓国人は120万1400泊(従業員者数10人以上の宿泊施設)。韓国人の宿泊地に占める割合では、東京都を抜いて1位となっていた。
大阪府の心斎橋・なんば方面を中心に道頓堀などでは訪日外国人で溢れかえっている中、宿泊施設の建設は急務となっている。
【「日本経済新聞」より一部抜粋。】