これからの季節、毎年どこから黄砂が飛んでくるのだろうか。
黄砂の発生
黄砂はゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などや黄土地帯から強風により吹き上げられて飛散してきます。日本における黄砂は偏西風の影響により毎年3月~5月にかけて多く観測されています。また、この黄砂が飛んでくる量は黄砂の元となっている黄土地帯や砂漠での強風の度合いや土壌の水分量や積雪の有無、土壌粒子の大きさ、そして上空の風の状態によって大きく左右されます。大気中に舞い上がった黄砂粒子は、比較的大きな粒子の場合は重力の影響により直ぐに落下しますが、小さな粒子は軽く、上空の偏西風などの風に運ばれて遠くまで飛ばされます。
黄砂の影響
黄砂は非常に厄介で、洗濯物を屋外に干していたり、車を駐車していたりすると黄砂で汚れるどころか、黄砂が日本に来る際に、大気汚染が深刻な中国の工業地帯を通過するので、大気汚染物を吸着していることとなり、公害であるという関心が高まっています。また、気象庁や環境省では、黄砂を観測した地点や予測についてを「黄砂情報」や「黄砂飛来情報」として発表をしています。
また、中国や韓国では特に被害が深刻で、注意報や警報が発表されるだけでなく、視界がほとんど利かなくなり、交通機関にも影響が出てきます。日本はここまでの影響はないが、黄砂が舞い散る時期に外出する際は花粉対策と同じようにサングラスやマスクの装着が重要になってくるだろう。