シニアの事故防止やシニアを支える介護職の離職防止に関するシステムが開発されている。
埼玉県は「埼玉発・高齢者安全運転推進プロジェクト」を行い、島根県では介護職員の離職防止の支援を行うそうだ。
身体・認知力低下を確認する運転講習。
埼玉県は、専門の講師を派遣してタブレット(多機能携帯端末)や動画機器を活用した参加型の講習会などを実施する。
これにより、高齢者には身体機能や認知機能が低下しており、運転に影響を及ぼすということを感じてもらい、安全運転を促すという仕組みだ。
参加型講習は、運転免許技能試験官の経緯がある警察OBの「高齢者安全運転推進員」を地域の会合などに派遣し、タブレットで物を認識できる有効視野が加齢によって狭まることを実感してもらう狙いだ。
人材教育の「おはつ」は介護職離職の防止支援。
おはつ(島根県出雲市)は介護職員の離職防止を支援する事業を開始した。
医療や看護といった他職種の知識を介護職員が学ぶスキルアップ研修を実施している。
人形やシミュレーターを活用して実技研修も取り入れるとしている。
技能や知識の向上をおっ個ナウことで介護スタッフのモチベーションを高めて離職防止へつなげる狙いだ。
10月2日から「在宅療養従事者のスキルアップ研修」を始めており、島根大医学部付属病院の教育施設「クリニカルスキルアップセンター」を会場として行う。
料金は5回で1万円だ。
これにより、在宅ケアでの多職種のネットワーク作りにも生かすとしている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
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