求人が塾やホテル、飲食店などで増え続けている。
4月の新規求人数で「教育・学習支援業」と「宿泊業・飲食サービス業」はともに前年同月より約8%増得るなど、求人が絶えない状況が続いているようだ。
有効求人倍率が増え続けている!?中には雇用のミスマッチが原因も?
新規求人数は、厚生労働省が公共職業安定所(ハローワーク)の情報をもとに集計した。
●4月の旺盛な求人状況
全国の有効求人倍率 | 前月比0.04ポイント上昇の1.34倍。1991年11月以来の高水準。 |
就業地別の有効求人倍率 | 全都道府県で1倍超え。東京都は2倍強で、1974年6月以来の高水準。 |
正社員の有効求人倍率 | 0.85倍。04年11月の調査開始以来で最高。 |
完全失業者数 | 前年同月比10万人減の224万人で、71ヶ月連続の減少。 |
「教育・学習支援業」の新規求人数は前年同月比8.2%増で、学習塾ではきめ細かい個別指導を求める生徒が増えたことから、講師不足につながり結果的に求人数が増えたとされている。
優秀な講師の引き抜き競争も激しいほか、以前ほど学生がアルバイト先に選ばなくなり、求人難が続いている。
宿泊業・飲食サービス業の求人数も、2020年東京五輪・パラリンピックを控えて増え続けている訪日外国人の影響を受けて8%増えている。
いち早く従業員を確保しようとするリゾートホテルの動きもあるようだ。卸売業・小売業の新規求人数は5.8%増で、12ヶ月連続で伸びていた。
こうした求人数が増える背景には、職を探す人の減少や就職後のミスマッチなどが影響しているとされている。
少子高齢化により、若い働き手が減っているこも影響しており、対策は急務となっている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】