歳月については人間は適わない。
そして、どうしても病気にかかりやすくなるほか、物忘れが激しくなるなど老化による症状が現れることになるだろう。
その中の一つである認知症は大きな課題である。
その認知症を予防する方法は様々あるが、デイサービス(通所介護)最大手のツクイは自転車型のトレーニングマシンで予防を促すという。
体を動かしながらゲーム感覚で認知症の予防ができる!!
ツクイが約100施設に自転車型のトレーニングマシンを導入した。
新型マシン「コグニバイク」は国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)とリハビリ機器メーカーのインターリハ(東京・北)が共同開発しており、要介護者は週に1回程度のペースで利用を行っている。
ペダルをこぎながら前方のタッチパネルに表示される課題に取り組むというもので、簡単な計算問題や動物のイラストから名前を選んだり、短い時間で数字を記憶して選んだりし、認知症を予防する。
運動においては時々足にかかる負荷をかえながら、ペダルを一定のペースで漕いで速度を保つように求めている。
頭を使いながら有酸素運動を行うことで認知症を予防する効果がある。
新型マシンの導入で利用者確保をするのが狙い。
デイサービス施設は低コストで開業できるため、建設会社など異業種からの参入も相次いでおり、全国で乱立し、飽和状態となっている。
厚生労働省は介護報酬の増大などを踏まえ、今春に事業者が受け取るサービス基本料を減額し、小規模施設の淘汰が始まった。
しかし、認知症の高齢者は増加を続けており、大規模施設を展開するツクイに関しては新型マシンなど他の事業所にない設備を追加することで利用者の確保を行う狙いがあるようだ。
【「日本経済新聞」より一部抜粋。】