7月22日から日本でも配信が始まったスマートフォン(スマホ)ゲームの「ポケモンGO」を利用して集客を行っているのは、日本マクドナルドホールディングスだ。
実はマクドナルド全店がポケモンGOで使えるアイテムがもらえる拠点となっており、それを目的に多くのユーザーが来店しているようだ。
他の外食チェーンも注目する、ポケモンGOの効果。
東京・葛飾のあるマクドナルドの店舗では、同店はポケモンを戦わせることができる「ジム」という拠点になっている。
ただ、ポケモンユーザーが客席を占有するほどの大騒ぎもなく、特にトラブルはおきていないようで、増収効果は非常に高いようだ。
7月の既存店売上高は前年同月比26.6%増となっており、客単価が伸びたほか、客数も伸びていた。
この増収の要因の1つは、ポケモンにより押し上げ効果だ。
フランチャイズチェーン(FC)店舗では、前後で伸び率が10ポイント上がった。
これはマクドナルド側も予想していなかったようだ。
ポケモンGOの配信と同時に社会現象となり、かつてマクドナルドが行っていた「マックでDS」とは違い、小中学生だけではない、幅広い層の客がマクドナルドに来店するようになったそうだ。
これには他の外食チェーン店も注目しており、同様の取り組みができないかゲーム開発会社に打診したそうだ。
この日本マクドナルドでの成功を受けて、米マクドナルドも同様のサービスの展開を検討しているようだ。
ポケモンGOは外食業界にとって新たな集客装置となる可能性があるようだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
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