訪日外国人が東京や大阪、京都などの都市圏、観光都市に集中している。
特に目立つのはアジア系の訪日外国人で、中国人が目立っている。
そうした中、企業の間で需要が高まっているのが中国語を話せる従業員だ。
そこで、ファッション業界に特化した人材紹介の大手のアイ・ディ・アクセス(iDA、大阪市)は、同社に登録している中国人の接客を強化して需要に対応するとしている。
アパレルや化粧品売り場へ、訪日外国人対応ができる人材を。中国人が行う「おもてなし」。
中国人観光客が増加しているため、アパレル関連や化粧品販売を行っている店舗では中国語を話せる販売員の需要が高まっており、即戦力となる人材により他社との違いを打ち出そうとしている。
iDAの「日式接客講座」は昨年12月からスタートしており、毎月1回の講座には15人前後が参加している。
接客マナーはもちろんのこと、日本の職場でのルールやマナーも教え込む。
中国人の派遣スタッフには、中国語は話せても接客レベルが十分ではないといったパターンが多く見受けられており、訪日客が気持ちよく買い物をしてもらえるように接客の質を同講座で高めるとしている。
東京都の場合、新規登録者の5人に1人が中国人という割合になっているようで、これからも登録者が増えると見込まれている。
アパレルや化粧品の売り場では人手不足が続いているため、人材紹介のニーズは高いとされている。
今後、外国人スタッフに日本の接客マナーを教え込むといった取り組みは拡大していきそうだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】