医師の診断を受けた後に、結果についての意見をほかの医師に聞きたいと感じた人は多いだろう。
セカンドオピニオンを要求したい場合、診察をした医師にその旨を伝えるわけだが、伝えられた側の医師はどのように感じているのだろうか。
医師の8割は肯定的!?
主治医とは別の医師に診療内容や診察結果の意見を求める「セカンドオピニオン」について、医師専用の情報交換サイトを運営している「メドピア」(東京)が約3900人の意思を対象に意識調査を実施した。
その結果、8割超の医師が患者から他の医師にセカンドオピニオンを求めたいと要望されても不快に感じないと答えたことがわかった。
調査は今年2月にメドピアがサイトで実施しており、さまざまな診療科に属する会員の医師に聞いた。
「別の医師にセカンドオピニオンを求めたいと患者に言われたことがある」と答えた医師は59.9%で、うち87.4%が「不快に感じなかった」としている。また、セカンドオピニオンを言い出されたことがない医師も、「言われても不快に感じないだろう」と答えていた。また、自由記述においては、「当然の権利」「客観的で多角的な診療が可能になる」などとポジティブな意見が多かった。
一方で、「不快に感じる」と答えた医師は「診療内容を否定された気分になる」「徒労感がある」「自分が完全に信頼されていないこと実感する」といった懸念も見られた。
逆に患者側は「自ら切り出しにくい」といった声もあり、実際に「セカンドオピニオンを利用したことがある」と答えた患者は22.4%にとどまっていた。
【「日経MJ」より一部抜粋。】