いつまでも健康に生きたいところだが、どうしても病気になって介護や看護が必要になる場合がある。
そうしたリスクをできるだけ減らすに越したことはないだろう。
国立がん研究センター(国がん)では、婚姻状況の変化と脳卒中発症リスクとの関連について検討した研究の結果を発表したが、その結果によると配偶者を失うと脳卒中のリスクが高まることがわかった。
配偶者を失うことで男女問わずに変化が確認された!?脳卒中リスク。
多目的コホート研究において、研究開始時に既婚だった40~69歳の男女約5万人を追跡した調査結果では、研究開始時と婚姻状況の変化がある人ほど脳卒中を発症するリスクが高い傾向が確認された。
この理由については、配偶者を失うことによる生活習慣の変化として、飲酒量の増加や野菜や果物の摂取量の減少、心理的ストレスレベルが上昇するなど変化がリスクを上昇させていると見られている。
また、婚姻状況の変化の脳卒中発症リスクへの影響を就労の有無別にみると、無職の女性の脳卒中リスクは高く、婚姻変化があった無職の女性の場合は3倍となっていた。
脳卒中はこのように人をとりまく社会環境によって大きな変化を及ぼすことがわかっている。
しかし、ベースライン時の婚活状況、居住形態、就労状況等が研究期間中に変化している可能性はあるが、それについては考慮できていないようで、この件についても脳卒中リスクの上昇と関係をしている可能性もあるため念のために注意したほうがよいだろう。
【「gooニュース」より一部抜粋。】