ダイエーは顧客宅への商品の配送を専任に行う「コンシェルジュ」の配置を開始する。
利用対象者を60歳以上に限定し、受注は電話かFAXだけで行うとしている。
受注から配送までを一貫して同じ担当者が行うとしており、利用者と個人的な関係を構築して顧客の囲い込みにつなげたい考えだ。
信頼構築をして細かいニーズに応えるシニア向けサービス。
ダイエーが新たに追加したサービス「お買物らくらく便」の実験を東京・板橋サンゼリゼ店で行ってきたが、12月1日から本格運用を開始するとしている。
毎日午前10時~午後0時半に注文を受け付けて、午後2時~5時半に配送を行うとしている。
生鮮品や加工食品、日用品などカタログに記載する約550品目を対象に、店舗にある商品について応じてできる限りの対応を行う。
支払い方法は商品券か現金、将来的には専用端末でクレジットカード決済にも対応する方針だ。
配達量は税込324円で、2000円以上の買い物で無料となる仕組みになっている。
別途、購入額に関わらず買物代行手数料が1回につき216円かかる。
配送は店舗があるマンション一体型の施設の住民だけを対象としており、今後は対象店舗を拡大して、地域を区切ってサービス提供を行う予定だ。
顧客宅への商品宅配はスーパーなどが手がけているが、専任担当者を置いてシニア限定でサービスを行うケースは珍しい。
ダイエーは新サービスで近隣住民の加齢による利用減を防ぐことを目的としているようだ。
【「日経MJ」より抜粋。】