IT(情報技術)コンサルタントを手がけているウィルナス(東京・豊島)は、賃貸マンションの入居者に様々なサービスを提供するアプリ「エンカク」を開発したことで話題となっている。
照明やカギを遠隔操作できるアプリでより便利に!?
東証マザーズ上場の不動産会社、アンビジョンと組んで、11月に同社が持つ東京・大田のマンション5階を「エンカク」に対応するとしている。
これは、入居者がスマートフォン(スマホ)にアプリを入れることで、ドアの世情や電気の消費状況の確認、消灯が遠くに離れていても可能になるというものだ。
費用は1部屋で月額5800円程度といったところで、この費用は利用者ではなく管理会社が負担する。
マンションごとにゴミ出しのルールなど暮らしのサポート情報を送るとしている。
長く入居した人向けには、入居期間に応じてアプリにポイントがたまる仕組みで、そのポイントに応じて賃料を割り引くとしている。
また、居住地域の飲食店や小売などとも連携しており、エンカクのユーザーはポイントを消費することで商品と交換できるクーポンをもらうことができるようになる。
転勤などで引っ越しをする入居者には、その人の年収や希望地域といった情報から人工知能(AI)がおすすめの物件を選んで、アプリに通知するという流れになっており、同じ管理会社の物件を紹介する。
アプリには英中韓タイの外国語バージョンも準備しており、民泊の認可拡大を受けて、外国人の利用を取り込む狙いもあるようだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】