DPE(写真の現像、焼付け、引き伸ばし)大手のキタムラは写真館「スタジオマリオ」を全店リニューアルし、従来の子供向けデザインを刷新し、白を基調としたデザインにより大人が入りやすい印象に変えるとしている。
子供向け店のイメージ払拭し新たな需要を取り入れる!!
スタジオマリオは全国で395店を展開しており、順次全店をリニューアルしていく。
9月末までに6割にあたる約250店のリニューアルを予定しており、来年以降にも順次進めていく計画だ。
従来はクリーム色の壁や木目調の床で子供向けを前面に押し出していたが、リニューアル後は白を基調とし、すっきりした印象にすることで大人からの需要を取り込むとしている。
現在は利用客の約9割が七五三や入学式といった子供の撮影を目的として利用するケースが多く、大人も入りやすいブランドイメージに変えることで、新たに結婚記念日や喜寿祝などの需要を狙うとしている。
1~2月に先行で改装した横浜市の店内などは改装後に売上が2割程度伸びたそうだ。
また、来年には接客スタッフの制服を刷新し、撮影写真を印刷して商品などサービス面の拡充も検討するとしている。
キタムラの2016年3月期の連結売上高1542億円のうち、スタジオマリオは前期比4%増の102億円となっている。
写真印刷自体の需要は縮小傾向にあるが、子供関連の消費は堅調で、写真館事業を強化することでさらなる増収を狙う。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
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