アルバイトスタッフの若年層の減少はシニアで対応!!

アルバイトスタッフの若年層の減少はシニアで対応!!

55歳以上の女性の就業率(パートやアルバイトを含む)は、増加傾向にあることが総務省の労働力調査でわかった。

無理なく働ける短時間勤務の求人が増えており、減少を続ける若年層の人材不足の対応策となっているようだ。

 

朝はアルバイト、昼から買い物などで充実した生活!!

埼玉県春日部市のディスカウント店「MEGAドン・キホーテ春日部店」で、アルバイト店員の土屋真寿子さん(64)は午前8時、開店前の準備を担うスタッフ「ライジングクルー」の一人として、商品を棚に陳列する作業を行っていた。

土屋さんは、週4日、午前7時~10時の3時間の間、同店で勤務している。

今までは医療関係のフルタイムの仕事をしたいたが、体力的な理由から昨秋に退職したそうだ。

しかし、「仕事をしないとリズムが崩れる」と思ったことから。短時間で可能なアルバイトを始めた。

午後からは友人に合ったり、買い物をしたりと、充実をした生活を送っていると話していた。

 

シニアが働きやすい環境づくりにより、人材を募集!!

ドン・キホーテグループは、昨年7月からライジングクルーの募集を開始しており、現在、クルーは国内全295店舗のほぼ半数で働いており、開店前に陳列を終わらすことで、回転中に接客に集中できるようにしているそうだ。

朝に働きたいといったシニア層のニーズが高く、24時間営業のファストフード店やディスカウント店などは若年層の減少で人が集まらないため、勤務時間を朝の数時間だけでも可能にするほか、業務内容を単純化することで、シニア層が働きやすい環境を作ることで人手不足に対応をする傾向がある。

 

シニア層の活躍の場は経験を生かせるアルバイトも人気!?

シニアの活躍の場は広がっており、なかには家事代行や塾講師など、今までの経験を生かしてアルバイトとして働いている人もいるようだ。

2013年に設立した家事代行会社のかじワン(東京)は、東京都内を中心に、掃除や子供の送迎を引き受けており、スタッフは60~70代のパート女性が中心で、約180人が登録しているという。1軒あたり2時間程度の掃除の代行を1日2軒担当し、月10日くらい働いているという人が多いようだ。

個別指導の明光義塾では、アルバイト講師の多くを大学生に頼ってきたが、学生の確保が難しい地域では、主婦らを積極的に採用する動きが目立っているという。

最近はシニア女性を採用する例も出てきており、保護者からの信頼も厚いと評判のようだ。

 

シニア女性の活躍の期待が高まる。

シニアの女性は子育てなどを頑張ってきた分、勤勉な人が多く、コミュニケーション能力も高く、販売やクレーム処理も適切に対応できる。と日本産業ジェロントロジー協会代表理事の崎山みゆきさんは話す。

今後、短時間でも成果を上げられると期待を寄せられているシニア人材の活躍の場はより拡大していくのではないかと思われる。

 

【「読売新聞」より一部抜粋。】


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