介護大手のセントケア・ホールディングスが、看護師が介護計画の作成から実際のサービスまで一環して行う訪問看護をはじめることを発表し、話題となっている。
介護の常識を覆す新しい訪問看護!!
一般的に在宅介護では、計画とサービスが分業体制となっているが、今回の訪問看護の新スタイルにより、要介護者を自立に導きやすくなるとしている。
セントケアはオランダの介護大手ビュートゾルフ(アルメロ市)が手がけるサービスをモデルにしており、看護師が介護計画から介護、看護まで一括してサービスを提供することにより、過剰なサービスを抑制することもできるとしている。
2017年度までに7箇所の訪問看護ステーションを設置!!
セントケアは新サービスを、新会社ちいき・ケア(東京・中央)を通じて提供する。年内にも最初の訪問看護ステーションを東京都内に開き、その後、2017年度までに7箇所まで拡大し、サービスの提供を拡充していく狙いだ。
一般的には、介護保険サービスは、ケアマネジャーが介護計画を作成し、訪問介護や訪問看護など各担当者を集めて会議を繰り返して計画の作成や見直しを行うという流れとなっているが、情報がうまく共有できないと他の職種との連携が進まず、最適な介護サービスを提供できないといったデメリットがあった。
このサービスを看護師で一本化する新モデルで、そうした問題を解消し、最善のサービスを提供していく。
セントケアは、厚労省が要介護者の心身の状態が回復したかを見据え、事業者に払う介護報酬を反映させる検討段階に入っており、成果報酬型への制度変更を見据えているようだ。
【「日本経済新聞」より一部抜粋。】