紳士服大手のAOKIは今後3~4年かけて主力の紳士服店「AOKI」の全店を大幅改装するとしている。
回遊性を高めるほか、礼服コーナーには高級感を持たせて、シャツや小物のまとめて買いやすい売場にするという。
改装の目的は新規顧客にリピーター獲得!?「ロの字」通路に改装へ。
既にAOKIの店舗の改装はスタートしている。
横浜港北総本店(横浜市)や大阪千里総本店(大阪府吹田市)など主力店を中心に什器(じゅうき)やレイアウトを刷新するとしており、同社としては過去最大の改装となる見込みだ。
メーン通路については従来のL字タイプなどからロの字タイプに変更し、回遊性を高めて、より多くの商品を手にとってもらいやすいようにする。
2階建て店舗においては、1階に紳士スーツを移する。
今までは1階にシャツや靴があったが、全て1階にまとめることで行き来を楽にした。
礼服のコーナーには高級感をだすために絨毯を敷いたほか、シャンデリアを配置するなど工夫を行った。
目的買いが多い礼服の単価は高く、高齢者の購入も多い。
改装してからウオーターサーバーも全店に設置しており、高齢者らが休みやすいようにカウンター近くにはソファを50店に導入し、居心地を追及して高単価の礼服を購入してもらうようにした。
今後はさらに小さな子供向けに玩具も充実させていく方針だ。
AOKIが今回の全店改装に踏み切った背景には、時代のニーズに沿った売場展開が重要と判断したためで、高齢者やビジネスカジュアル化が進む中、より買いやすい環境づくりを提供していくとしている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
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