日本ではお盆休みで国内の観光・レジャー需要が堅調で、北海道新幹線や九州では熊本地震に関する復興割引サービスが追い風となって、お盆以外の時期でも消費が動くことが期待されている。
「山の日」も消費の追い風に!?お盆休みの動向。
今年から山の日が祝日になったことで、旅行や行楽といったお盆時期に計画する動きが強まった。
東日本旅客鉄道(JR東日本)では予約数が10~18日時点で10%増えている。
地域別の予約数は以下の表のよになっている。
●JR各社のお盆時期の予約数(前年同期比増加率%)
新幹線 | 在来線 | 合計 | |
JR北海道 | 2.3倍 | 10 | 66 |
JR東日本 | 10 | 9 | 10 |
JR東海 | 7 | 3 | 6 |
JR西日本 | 4 | 9 | 4 |
JR四国 | – | 17 | 17 |
JR九州 | 0 | 4 | 2 |
6社合計 | 8 | 7 | 8 |
JTBでは、主力国内旅行商品「エース」の予約人数が北海道方面で5%増加で、楽天の旅行予約サイト「楽天トラベル」では、北海道旅行予約が1割程度増えている。
新幹線の新函館北斗駅に近い函館大沼プリンスホテル(北海道七飯町)はお盆時期の予約客室数が33%も増加している。
九州方面も地震の復興支援で旅行代金を割引する「九州ふっこう割」を使った旅行が好調のようだ。
日本旅行では、8月の九州方面の予約人数が前年同月比より約4%とプラス基調に転じている。
一方、レジャー施設など「短距離」需要も堅調で、よみうりランド(東京都稲城市)や東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)は夏季限定イベントでお盆の需要を取り込んでいたようだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】