玉を転がしてピンを倒すスポーツであるボウリングは誰もが知っている国民的スポーツだろう。
1970年には一大ブームとなったが今では人気が低迷している。
しかし、最近では健康づくりや社交の場としてシニア層からの人気を集めているようだ。
増えるシニア層のボウリング競技人口に迫る。
人気が低迷しているボウリングだが、実はこの10年でシニア層の競技人口は40万人以上も急増していた。
青春時代にブーム真っ只中だった団塊世代がこぞってボウリングを楽しんでいるようだ。
年々増えるボウリング教室参加者
千葉県船橋市のボウリング場「ストライカーズ西船ボウル」に年配の男女9人が「健康ボウリング教室」を受講するために集まっていた。
初心者向けのこのコースを開設したのは6年前だ。年々参加者が増えているという。
全6回(週1回)のコースで、各回とも投球練習の後に3ゲーム楽しむ。
座席から投球する場所まで往復すると、1回の参加で計約800メートルを歩いた計算となる。また、投球時には腕を振る操作により肩こり防止になるほか、足腰も鍛えられるため、楽しみながら健康づくりができる。
健康維持のために教室に参加したという鈴木郁夫さん(61)=千葉県=は、「体力にはあまり自信がないが、いろんな人と関わりながら今後の生活に取り入れていきたい」と話しており、参加者との交流も楽しんでいるようだ。
ボウリングは仲間作りにもなるとして中高年に話題に。
ラウンドワン(大阪府堺市)では2年前からボウリング教室を開催しており、健康スポーツとして中高年が利用するケースが増えており、大人数でプレーするため、コミュニケーションの手段として参加している人が多いようだ。
また、人気の秘密は安さにある。
ボウリングは1ゲームあたり数百円と安価であることが背景にあるといえる。また、ルールも簡単であることから、シニア層にも受け入れられやすいのだろう。
まだまだシニア層のボウリング競技人口は増えていきそうだ。
【「読売新聞」より一部抜粋。】