昔は転勤族などと言われ、転勤を余儀なくされる会社員が一般的に居たが日本における環境が変化してきた今、そうしたこともなくなりそうだ。
介護と仕事を両立できる、地域限定社員といったシステムが全国へ拡大しつつあるようだ。
少子高齢化の時代となった現代ならではの変化といえるだろう。
この地域限定社員とは一体どういうものなのだろうか。
エリア内限定勤務!!介護と仕事の両立ができる環境!?
松屋フーズが4月から新たに開始したシステムは、勤務地を一定のエリアに限定する地域限定社員制度だ。
従来からあった制度で、関東、関西、東海、中国四国九州の4つのエリアで実施されていたが、今回から新たに東北・北海道、甲信越北陸の2エリアが追加され、全国に地域限定社員制度が拡大している。
親の介護などの事情を抱える社員が増えており、ニーズに対応する制度となっている。
10年前から店舗が集中するエリアを中心に地域限定社員制度を導入していた。
最近は親の介護が必要な社員が増加しており、今回、新たにエリアを追加するに至った。
エリア内での勤務地の異動はあり、必ずしも転勤が発生しないわけではないが、自宅に比較的近いエリア内で勤務ができるようになるという。
ファストフード業界では、他に日本KFCホールディングスなども同様の制度を導入するという。
今後、続く高齢化に対応するために、同様の地域限定社員制度を導入する企業が増えていくことが予測される。
高齢化の波は企業にまで押し寄せているようだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】