チョコレート菓子などで有名な明治が、高価格帯のチョコレート発売で「明治 ザ・チョコレート」シリーズを刷新し、大人客を意識した販促を行うとしている。
中間市場の掘り起こしをちょい高チョコで。
今年の9月にリニューアルされたザ・チョコレートシリーズの販売に期待をこめている。
原料や製法にこだわっており、一般的なチョコよりも2倍近く高い値段設定で、税別価格は220~230円となっている。
パッケージデザインも大人の女性を意識しtえ、高級感を演出している。
素材については、従来はベネズエラとブラジル・トメアスーのカカオ豆を使った2商品で、今回は新たにミルク入りの2商品を使った本格的な味わいを追求した。
さらに、通常の板チョコとは違い、均等にブロック分けをせずに、「ギザギザ型」「ミニブロック型」など1枚のチョコに4つの異なる形状の切り込みを入れている。形が変わることで風味の違いを打ち出す。
少子化により逆風が吹く今、チョコ市場は拡大している。その背景にあるのは、高級品の存在だという。
伊勢丹新宿店(東京・新宿)では、世界中のチョコが集まる催事「サロン・デュ・ショコラ」をはじめとする話題も多くあり、若い女性らの購入が伸びているという。
ただ、それらの多くはパティシエなどが作る高級チョコが中心で、大手菓子メーカーまで恩恵が及んでいないそうだ。
そこで、今回、一般的なチョコレートとパティシエが作る高級チョコレートの中間をとった、「準高価格帯」とされる市場の掘り起こしにより、大人のチョコファンを取り込む狙いだ。
コーヒーや酒と合わせた食べ比べをしていくとする。
今後、こうした市場開拓にはチョコメーカーのマーケティング力も問われることが想定されている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】