毎日着る服に求めることはどこにあるだろうか。
デザインや素材など様々だが、できることならばそれらが両立されている服が望ましいだろう。
宝飾品大手のヨンドシーホールディングス子会社のアスティ(広島市)は、スーピマ綿(米国)やスヴィン綿(インド)を使ったカットソーのほか、来年からはギザ綿(エジプト)を使うなど肌触りなどを追求していくようだ。
着心地の良い素材で快適に。高級綿にこだわり。
アスティはアパレル業を手がけ、衣料専門店や量販店向けの衣服などを企画・生産している。
OEM(相手先ブランドによる製造)が多いが、最近は同社からの新商品の提案も増やしているそうだ。
今、同社が注力しているのは、高級綿を使用した衣料品の販売で、綿は円安や機能性を重視する中で需要が減っていたが、再び高級綿が注目されるようになった。
高級綿は糸が細長く、つるっとした肌触りが特徴で、スヴィン綿は光沢もある。米国のスーピマ綿やエジプトのギザ綿、中国の新彊綿が世界三大綿と呼ばれており、ギザ綿を使ったシャツを男女向けに販売し、他者と差異化を図るという。
高級綿は一般的な綿と比べると2倍ほどの値段になるものもあるようだが、生産コストを抑えることで価格を抑える狙いだ。
バングラディシュの人件費が中国やベトナムと比べて安いため、今後はバングラディシュでの生産比率を全体の50%まで高め、高級綿を使ったカットソーを従来価格で取り扱うという。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
【関連リンク】
・4℃