コンビニエンスストア大手のファミリーマートが弁当や総菜といった「中食」のテコ入れを行い、強化を試みているようだ。
今秋には総菜の全面刷新を開始したほか、おにぎり製造工場を見直すなどで1店舗1日当たりの売上高(日販)が上向きはじめるなど成果が確認できている。
ファミマグループの日半拡大へ。中食強化で底上げを。
今回、7月に刷新したおにぎりに関しては、ご飯の炊飯方法から成形工程を見直しており、ふっくらとした食感にこだわったほか、海苔の包装でもゆとりを持たせて、従来より割れにくくした。
実は6月にはサンドイッチも刷新しており、毎月必ず食品のカテゴリーで改革を行ってきている。
その結果、8月には初めて日販が2万円を突破するなど目だった成果を出していた。
8月からは総菜の全面刷新にも着手しており、焼き魚やシチューといった冷蔵の総菜はガスを充填する方法で鮮度を高めた。
さらに10月からは各店舗に大型フライヤーや常温総菜の専用販売ケースを導入しており、てんぷらや中華といった商品の販売も増やしていく。
こうした店舗改革だけでは終わらない。
今、課題となっているのは、9月に経営統合したサークルKサンクスに、こうしたノウハウをどのように浸透させていくかといった部分だ。
商品は早ければ17年春までファミマと共通する計画となっている。
遅くとも2019年2月末までにはこれらの店舗のファミマ化を前倒しで進めつつ、同時に全体の日販をどれだけ高めることができるかがカギとなっている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】