新入社員が居酒屋の1号店を運営!?ダイヤモンドダイニングの新プロジェクト。

新入社員が居酒屋の1号店を運営!?ダイヤモンドダイニングの新プロジェクト。

人材育成はどこの企業にとっても大きな期待と課題があるだろう。

ダイヤモンドダイニング子会社のゴールデンマジック(東京・港)は、今年から新入社員に店舗の運営を全て任せるプロジェクトを開始したという。

 

思い切った人材育成の効果は!?

東京・新宿にある居酒屋「三丁目の勇太」に入ると、元気な声が聞こえてくる。

声の主はまだ4月に入社したばかりの新入社員で、山本勇太社長の一言から「三丁目の勇太プロジェクト」が始まったという。

新入社員の人材育成のために運営を任せるのは豚肉の串焼き「やきとん」を看板メニューにした、新宿の一等地にある居酒屋だ。

18人の新入社員は3人ずつ6班に分かれて、新たな店舗のコンセプトを議論し、プレゼン大会で選ばれた1つの班が責任を持って1年間店舗を運営するという。

約2週間後には、役員ら20人の前でプレゼンを行ったところ、「駄菓子を置いて50~60代の人が懐かしくなるような店」や「全世代が楽しめる店」など様々な案が飛び交っていた。

最終的には「これまでとメニューなどは大きく変えない」という班で、新たなコンセプトは「みんなの家」として、仲間同士で集まれるような店を目標に運営を開始した。

まるで家に帰ってきたかのような親しみを来店客に感じてもらえるように。入店時の挨拶は「お帰りなさい」にし、帰り際には「いってらっしゃい」と決めた。

このプロジェクトを発案した、山本社長は「飲食店経営には夢があることを知ってもらいたい」と語る。

こうした人材育成は新入社員のモチベーションを高め、サービス向上に繋がるとして今後のプロジェクトの行方も注目されている。

 

【「日経MJ」より一部抜粋。】


関連記事

「いきなり!ステーキ」で70歳以上はドリンク無料!?

リーズナブルな価格で本格的なステーキの量り売りを食べられることで人気となっているペッパーフードサービス(FS)が運営している立ち食いステーキ店「いきなり!ステーキ」では、新たにシニアをターゲットとしたサービスを行うとして […]

詳細を見る

高齢者向けサービスや介護ロボの研究進む。

空と音符

シニアビジネスが加速している。 カラオケ大手の第一興商はシニア市場向けのカラオケ機器の新機種を発売するほか、北九州市では介護ロボットの実用化に向けたロボット技術の検証が行われている。   より過ごしやすく、より […]

詳細を見る

インパクト抜群の個性派魚介を飲食店に売り込み!

魚介

魚介類の卸会社や産地が飲食店が看板メニューにできる個性派食材の売り込みを強化している。 飲食業界の競争は激しく、消費者を引き付けることができる個性的なメニューで他店と差異化を図ることが重要となるため、産地などが限定された […]

詳細を見る