街をブランド化して消費者目線で商品・サービスを生かす。

温泉

消費者のライフスタイルに合わせて地域ブランドつくりに乗り出したのは四国だ。

中小企業基盤整備機構四国本部(高松市)の後押しもあり、5地域の経営者グループが共通テーマを決めて商品やサービスを開発し、観光客などを取り込んでいく考えだ。

 

魅力的な街づくりで県外からの観光客のリピーター獲得目指す。

愛媛県西条市、伊方町など5地域の経営者ら約20人が「客が求める地域の特性」「どんな気持ちを潜在的に持っているか」など、消費者目線でのイメージや魅力をシートに書き込んでいた。

「四国自分ごとプロジェクト」の一コマで、自社の個性をブランディングの専門家と詰めながら、地域を挙げて取り組めるテーマを探していく。

あくまで「その場所へ行くと自分がどうなるか」をポイントとして提案を促す。

市内は地下水が豊富で、自噴する「うちぬき水」が随所にあり、あえて「名水」とうたわず、体を癒すといった目的で水や地下水を使った農産物、アクティビティーを用意していくとしている。

ほかにも佐多岬(伊方町)のグループ地引網や芋ほり、水揚げ直後のシラス加工まで体験メニューをそろえることで、何度も訪れたくなるように工夫した。

温泉旅館のグループでは、生産地から食卓に直接届く食材流通を考えるグループなど5グループが来年2月まで計7回、講義や演習を繰り返して新ブランドの構築を目指すとしている。

今後はSNS(交流サイト)を通じたオンラインショップへの誘導ノウハウの取得やテストマーケティングも予定している。

四国の街がどのように変化していくのか、活動に期待したいところだ。

【「日経MJ」より一部抜粋。】


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