中国人に人気の「神薬」をそろえる小林製薬が訪日外国人の消費を囲い込む動きが活発になっている。
ドラッグストアなどの売り場でも盛況で、中国語の店頭POPなども用意されており、3年後をめどに中国での医薬品販売にも乗り出すとしている。
医薬品現地製販も!?中国客を取り込め!
中国人が日本に来た際に必ず買うべきとされている「12の神薬」とされているリストのうち、5つの商品が小林製薬のものだった。
訪日客の購入品目は腕時計などの高額商品だけでなく、最近では値ごろ感があり、高品質で高い効果が期待できる医薬品と化粧品などに変わりつつあるようだ。
旅行スタイルも買い物に時間の余裕がある個人旅行客が増加したことも背景にあり、定番商品以外にも、派生商品などにも目を向ける人が増えている。
「神薬」の認知度の高さを生かして、新商品の開発を急いでおり、消炎鎮痛剤「アンメルツ」ブランドから「アンメルツNEO」を4月に発売した。1人で背中の広範囲を塗れるように改良されている。
生理の不調などを改善する女性保健薬「命の母」ブランドからは化粧水や美容液などのスキンケア商品がこのほど投入されており、約10年間伸び悩んでいた液体ばんそうこう「サカムケア」も購入者の7割が外国人となっている。
東京の銀座や秋葉原、大阪n心斎橋や道頓堀など中国人客が多いエリアを対象に中国語のPOPも豊富に用意しており、けん引役になっているインバウンド消費の取り込みにも力を入れており、外国人への認知度を生かして海外事業も加速させていくとしている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】