不眠症に悩み高齢者は多い。
エーザイはそうした高齢者に向けた、不眠症の治療薬の商品化に乗り出すとしている。
夜間の徘徊など認知症患者にも睡眠障害が起きるが、高齢者向けの不眠症薬は少ないほか、副作用が強いことで不眠症薬の使用に抵抗がある高齢者も多い。
体力が弱った高齢者でも安心して使える不眠症薬を20年までに投入sるうとしている。
負担の少ない不眠症薬で快適な睡眠。
レンボレキサント販売までの流れ |
2011年 米国で初期段階の臨床試験を開始。
16年 最終段階の臨床試験を開始。患者の40%以上を65歳以上の高齢者とし、日本でも実施予定。 20年 高齢者をメインターゲットとし、負担が少ない不眠症薬として他社製品との違いを出す。 日米欧などで販売開始を目指す。 |
高齢者に多い認知症患者の夜間の徘徊など睡眠障害を発症しているとされていることも多く、効果的な不眠症薬を投与できるようになれば、患者や介護者の負担も軽減できると期待されている。
初めて商品化される「レンボレキサント」は、オレキシンの受容体に含有成分が結びつくことで「起床信号」を出すことを妨害し、結果的に睡眠に導く効果を発揮させるという。
エーザイは抗がん剤と認知症など神経関連治療薬の2分野を今後の成長の柱とし、レンボレキサントについても重点的に開発・販売する対象として商品化に向けて積極的に活動を進める方針だ。
体に優しい不眠症薬を望んでいる高齢者は今後増えることが予想されており、需要は十分にあるだろう。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
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・エーザイ