シニア女性が使う老眼鏡が進化している。
鼻パッドのない製品やメークしやすいフレームなどを相次いで投入しており、ファッションセンスを気にする女性にアピールしている。
最近は機能面だけでなくデザイン重視になってきているようだ。
メークしやすい鼻パッドなしの老眼鏡ぞくぞく。
シャルマン(福井県鯖江市)は鼻パッドがなくてもかけられる新作フレーム「Choco See(ちょこシー)」を12月から売り出すとしており、テンプルに取り付けたパーツが左右のほお骨を横から挟み込むことで固定する仕組みになっている。
パーツには滑りにくさと弾力性を兼ねそろえたエラストマー樹脂を採用している。
顔へのフィット感を追求しており、レンズを除いた重さは約10グラムと軽さにもこだわっている。
45歳以上の女性の眼鏡使用者700人以上に聞いたアンケートでは、半数以上が眼鏡をかけるときに鼻に跡が付くことを気にしているようだ。
特に頻繁にかけはずしする老眼鏡となると、その傾向も顕著なようで、今回はそうした問題を鼻パッドがなくても顔に固定できるデザインにすることで解決した。
ハヤシ(福井市)はレンズが横に180度以上に回転するフレーム「マルチウェイ」を投入している。
片目はレンズを通して鏡見つつ、一方のレンズを横に開くことで目の周りをメークすることもできるようになっている。
老眼でうまく見えなくても上手くメークができるような工夫が凝らされており、全国の眼鏡店で販売を行う。税別価格は2万4千円だ。
おしゃれなこだわりフレームがシニア女性の間に広がっていくのも時間の問題だろう。
【「日経MJ」より一部抜粋。】