靴メーカーのアキレスが新たに、防犯機器メーカーの加藤電気(愛知県半田市)と組んで認知症患者が徘徊して行方不明になった際に早期発見できるように小型の発信機を埋め込んだ靴を開発した。
徘徊者を早期発見できる靴を開発!!認知症患者をサポート。
現在、アキレスと加藤電気が開発した靴は、介護大手のツクイの全国10施設で実験中で、もし靴の着用者が指定されたエリアの外に出ると「通知エリアから出ました」といったメールが届くようになっている。
万が一、入居者が徘徊して行方不明になった際は、スタッフは発信機の方向や距離を画面に表示させることができる「SANレーダー」を持って出る。
靴のアッパー(甲)の部分にポケットをつけ、その中に約3センチメートル四方の電波発信機を入れている。
充電が必要となるが、2時間の充電で1ヵ月半は使えるという。
1つの発信機につき通知用メールアドレスは最大5つまで登録可能で、レーダーの誤差は最大50センチメートルで、確実に居場所を突き止めることが可能となっている。
アキレスと加藤電気は10年以上前から開発に着手しており、全地球測位システム(GPS)を使った方法を模索していたが機器の小型化が難しく商品化ができなかったため、今回、電波発信器を靴に埋め込むことで対応した。
今後は600以上あるツクイの全施設に順次導入をする予定だ。
一般家庭向けの販売も検討しており、靴と電波発信器のセットで税別2万円でSANレーダーが同4万円、受信アンテナが同8万円を想定している。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
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