シニア向けの商品展開やホテルの宿泊プランなど、少子高齢化に伴ったサービス展開が続々と登場している。
年々増えていく高齢者をターゲットにしたビジネスに注目した。
小さく畳める2台目の車椅子需要を取り込む。
手袋・かばん製造のスワニー(香川県・東かがわ市)は折りたたむことでコンパクトになる車椅子を独自開発した。
畳んだ後の長さを縮めて、重量も12.3キロと従来品と比較して約1キロ軽くしたという。
遠出の際の持ち運びや、2台目の車椅子需要を取り込む狙いだ。
車のトランクに2台積んでも余裕があるほか、スマートフォン(スマホ)なdの小物入れも両サイドに新たに付けている。
また、他社製品は足置き部分が固定されていたり、不要な際には取り外すタイプが一般的だが、同社は肘掛の近くに跳ね上げて収納することができる仕組みとなっている。
足置きを上げることで流し台や洗面台に体を近づけて家事をしやすくなり、足が動く場合は床を蹴って移動することもできる。
価格は税別で7万8000円となっている。中国で委託生産する方針だ。
プリンスホテルが3世代向けプランで正月需要を取り込む。
プリンスホテルが運営する東京・高輪地区の3ホテルは3世代を主に狙った宿泊プランとなっており、シニアの宿泊客の要望に応じて滞在を手助けする有料オプションサービスを用意しており、車椅子などの移動を手助けすることで一緒に過ごしやすくサポートする。
9月末までに3~4泊する「扇」「獅子舞」を予約した客を対象に、希望すれば1泊を追加でプレゼントするという。
3世代でのんびり過ごしてもらうほか、有料オプションで新年の門出を祝って記念に桜の木を一本植えるといったプランも用意しており、孫と一緒に楽しめるような工夫をした。
3世代プランによりシニア需要を取り込むことが狙いだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
【関連リンク:プリンスホテル】