景気回復により介護施設での人材派遣やリハビリ支援サービスの需要が高まっているようだ。
介護施設などでは介護士の求人募集をするものの、思ったように集まらなかったり思ったような人材が入らなかったりするケースが非常に多く、人材派遣会社に介護士の派遣や紹介を依頼しているところが多いようだ。
介護福祉士やリハビリ支援をトリニティが強化!!
介護施設で人材派遣やリハビリ支援サービスの需要が高まっており、介護分野の紹介・派遣会社TORINITY(トリニティ、大阪市)は、各福祉施設のニーズに合わせて、介護福祉士や介護職の経験者を5年以内に6倍に増やし、対応をするとしている。
また、老人ホームなどに理学療法士が訪問を行うサービスにプラスアール(兵庫県西宮市)は、リハビリ支援のサービスのニーズが増えていることから、支援先の施設数を年内に3割程度増やす方針としている。
トリニティは介護職への現場復帰を促す!?
介護士は未だに女性が圧倒的に多く、施設側も女性の介護士を望んでいるケースが多々ある。
しかし、女性の場合は結婚や出産などを機に退職する人が多い。
トリニティはそうした介護の現場を一度離れた人を週1回程度で勤務可能な人材として採用を拡大するとしている。
現時点では、グループ会社が兵庫県内で運営する高齢者向け住宅のスタッフとして約50人を自社で雇用しているが、今後は派遣登録を促して、求人のあるグループ外の施設などの中長期にわたって紹介・派遣するという。
また、トリニティでは子育てのために長時間勤務を避けて、隙間時間に働きたいといった人が増えていることから、柔軟な勤務体系を用意することで人材を確保し、人手不足の介護現場に対応するという。
プラスアールは入居者の要望に対応する施設へ対応!!
老人ホームなどの介護・保健施設を外部の理学療法士が支援するのは、公的介護保険の適用外となるため、可能な限り内部で行うのが理想的である。しかし、人手不足などの理由から理学療法士が居ない施設が多く、入居者からの需要も多いことから、受け入れ要請が相次いでいるようだ。
現在、プラスアールは京阪神と東京の60施設に対応しているが、今後はこうしたことから年内に80施設に増やすほか、年明けからは首都圏で地域を拡大していくとしている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】