どこの業界においても人材不足が深刻な問題となっている。
そうした中、留学生の活用が広がっているようだ。
不足する人材は留学生で補う!!人材派遣各社は高時給で訴求。
リクルートスタッフィング(東京・中央)が流通サービス業などへ留学生の派遣を始めた。
ウィルグループについては、介護の現場への活用を模索し、派遣社員のほうがアルバイトよりも時給を高くするなど様々な対策を行っているようだ。
リクルートスタッフィングは、人手不足に対応するために、昨年10月から外国人留学生の派遣サービスを開始した。
外国人向けの賃貸住宅保証を手がけるグローバルトラストネットワークス(東京・豊島)と組んで留学生にサイトへの登録を行う。
留学生にとって、バイトより派遣のほうが時給が多いことも魅力となり、リクルートジョブス(東京・中央)によれば、三大都市圏のアルバイトの募集時の平均時給は7月時点で987円だったのに対し、派遣は同1646円となっていた。
この時給の差は、企業が直接バイトを雇うとなると、広告や管理など事務処理にお金がかかるため、時給を大幅に上げることが難しくなるからだ。
また、留学生が1週間で働くことができる時間は28時間までとされていることから、企業にとってバイトの時間管理も負担となる。
慢性的な人材不足となっている介護の現場には、ウィルグループが介護業界に向けて留学生を派遣するサービスを開始した。
仕事の内容は介護施設での食事介助や歩行の補助などで、時給は平均1750円程度を想定しているようだ。
15年5月時点で日本に住む留学生は20万人超で、13年の調査では約7割以上がアルバイトをしていた。
留学生にとって希望の仕事を見つけることができるようにすることが、派遣拡大のポイントとなりそうだ。
【「日系MJ」より一部抜粋。】