肥満はガンによる死亡リスクを高める!?

肥満はガンによる死亡リスクを高める!?

肥満が健康を害することを知らない人は居ないだろう。

太りすぎがもとで世界で年間400万人超が死亡したという報告もある。

もともと糖尿病などの原因になると知られていたが、最近は一部のガンの罹患(りかん)リスクを高めると指摘されている。

 

肥満は3番目の死亡要因となっていた!?

米ワシントン大保険指標評価研究所の研究チームは、2013年に世界188ヶ国で死亡した人について分析した調査結果を公表している。

最も死亡リスクを高めていたのは高血圧で、2番目が喫煙だった。続いて「高BMI(体格指数)」。いわば肥満が3番目となった。

BMIは体重をメートル換算した身長の2乗で割った数値で、世界保健機関(WHO)は25以上を「過体重」、30以上を「肥満」と分類している。

脂肪細胞は善玉ホルモン「アディポネクチン」を分泌し、傷ついた血管壁を修復するなど重要な役割を持っている。

ただし、内蔵脂肪が増えるとホルモンの分泌は減り、加えて血圧上昇など悪い働きをするホルモンも分泌されるようになる。

日本人においては、白人と比較してインスリンの分泌能力が低く、糖尿病を発症しやすいといった特徴を持っているようだ。

 

ガンリスクが増大する恐れがある!?

近年、注目を集めているのが肥満によるガンリスクの増大だ。

国立がん研究センターのがん予防・検診研究センター予防研究部の笹月静部長は「BMIが上昇すると乳がんの罹患率が上がる」と指摘しており、閉経した女性の乳がん罹患率はBMI30以上の場合、23以上25未満の1.34倍となっている。

乳がんの発症や進行には女性ホルモン「エストロゲン」の過剰分泌が深く関わっているが、閉経後の女性は脂肪細胞がこの分泌を促すため、肥満だとリスクが高まるようになるという。

BMIが19未満では男性、女性ともに死亡リスクが肥満より高いという報告もある。

まずは健康的な体つくりが重要になってくるだろう。

 

【「日本経済新聞」より一部抜粋。】

 


関連記事

どうせ長生きするなら元気に長生き!!元気な100歳になる秘訣は!?

少子高齢化社会が嘆かれる現代日本において、医療技術の向上などから世界的な長寿大国となっている。 高齢になるにつれて体の機能は衰えていくものだが、全くその衰えを感じさせないよう元気に生きたいと誰もが思うもの。 世の中には驚 […]

詳細を見る

神奈川では「お試し居住」ができるの!?

「この地域に住んでみたい。」そう思っても、物件を探したりすることはできるが、「ちょっと試しに住んでみよう。」という感覚で気軽に引越しをすることも現実的ではない。 しかし、神奈川県三浦市においてはそれが実現可能なようだ。 […]

詳細を見る

定額で載り放題!!高齢者向けタクシー実験!!

少子高齢化が急速に進んでいる日本において課題は山積みだ。 その中の一つが高齢者は体力や身体的問題から遠くまで歩いて行くことが困難であるということだ。 たとえばスーパーへ買い物へ行く際も地域にもよるが家からスーパーまでの距 […]

詳細を見る