看護師が不足していると嘆く病院や介護施設は非常に多いといわれており、国家資格である看護師免許を取得している人は引く手数多と言われている。
需要と供給のバランスが取れていないといったイメージが強い看護師だが、その看護師の数が今、急増しているといわれている。
看護師は働く女性の30人に1人の割合になっている!?
今、看護師の数が増えているようだ。
現場で働いている看護師は2014年に108.7万人と前回調査の12年より7%増えており、10年間で4割、20年間で2倍超といった具合で伸びており、働く女性の30人に1人以上が看護師というような状態になっているようだ。
その背景には人口の高齢化で医療の需要が増え、看護大学などの定員が増えたためとみられている。
しかし、病院や特別養護老人ホームなどの介護現場は慢性的な看護師不足が続いているようだ。
厚生労働省の衛生行政報告例によると、看護師の93%は女性が占めるといわれている。
働く施設ごとにみると、病院が97.2万人と7割を占めている。
2年前の調査時より6%増えており、訪問看護ステーションは3.6万人と同21%増えている。
その他、特別養護老人ホームなど介護保険施設も7万人と同12%伸びているが、需要が伸びる施設どうしで看護師を取り合っているというのが現実だ。
厚生労働省によれば、13年の推計によると離職する看護師は年間16.5万人いる一方、働き出す看護師が19.7万人居る状態となっているようだ。
【「日本経済新聞」より一部抜粋。】