介護や看護など慢性的な人手不足で嘆かれている業界があるが、保育士もそのひとつだ。
少子高齢化や給与の安さなどから長く続かなかったり、そもそも求人を出しても集まらないといったことが多々あるようだ。
そうした中、新たな求人方法が話題を呼んでいる。
攻めの求人で保育士確保!?
保育サービスのキッズコーポレーション(宇都宮市)は、交流サイト(SNS)を利用して保育士集めに乗り出す方針だ。
求人サイト「ウォンテッドリー」を活用し、同サイトに登録している有資格者に対して直接求人について働きかけるといった方式だ。
求人にSNSを活用する動きは従来からあったものの、保育業界で活用するのは珍しい。
ウォンテッドリーはフェイスブックの「友達」機能を使い企業と求職者をつなぐSNSだ。
キッズコーポはSNSの登録者の中から保育士の資格を持っているが別の職種などで働いている人などを探して、求人のメッセージなどを送るとしている。
年々、保育業界では人手不足が深刻化しており政府も今年、「保育士確保プラン」を打ち出して、保育士の求人確保について支援を行っている。
今までは求人広告を使い求人を行ってきたが、必要数集まらないことが多かったという。
今後は、待っているだけではなく、こちら側から働きかける「攻めの求人」により、積極的に求人活動を行っていく。
キッズコーポは今後、年3~5ヶ所ペースで認可保育所の開設を目指しており、保育士が年50~100人必要になってくる見込みだ。
【「日本経済新聞」より一部抜粋。】