「この地域に住んでみたい。」そう思っても、物件を探したりすることはできるが、「ちょっと試しに住んでみよう。」という感覚で気軽に引越しをすることも現実的ではない。
しかし、神奈川県三浦市においてはそれが実現可能なようだ。
「トライアルステイ」事業開始!!定住希望者が出るか!?
神奈川県三浦市は「お試し居住」のモデル事業を始めるとしている。サービス名は「トライアルステイ」。
市内で使われていない戸建て住宅やアパートなどを募り10月より希望者に2週間ほどの期間限定で貸し出すという。
三浦市の魅力を発信し、人口減対策に繋げる。
三浦市は「トライアルステイ」事業開始にあたり、市民や法人から空き家となっている戸建てやアパート、別荘の情報を募り、ホームページ上(HP)などで月内に提供を始めるとしている。
三浦への定住に関心のある人に一般的なクリーニングを施した上で、2週間程度貸し出すとしている。
貸主と借主の間にはR不動産(東京・渋谷)が入って契約する流れとなる。借主はわずかな金額と光熱水費のみで利用できるようにしている。もし気に入れば定住してもらうといった狙いがある。
地元住民とのイベントなども開催し、三浦の魅力も積極的に発信する計画だという。
空き家の調査などにも活用!!
このトライアルステイにおいては2009年から市の公有地活用や財政健全化の研究で連携している東洋大の協力も得て、空き家の実態調査や実際に借りて住んだ人へのアンケートなどを実施するとしている。
今後もこうした事業の拡大が進んでいくことが想定されており、空き家を活用したビジネスが伸びを見せそうだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】