住宅ローン仲介大手のアルヒ(東京・港)は、インターネット経由のローンの申し込みサービスに参入するとしている。
現状では保険代理店などで受け付けているが、今後、どんな顧客がどんな物件を買ったのかがわかる情報サイトと合わせて、家選び、ローン契約と言う住宅購入の入り口と出口をネットで行えるようにして利便性を高め、潜在顧客の需要を取り込んでいく。
住宅購入のローン申し込みがネットで手軽に。店舗でのサポートと合わせサービス開始。
アルヒが行う新サービスの名称は「ARUHIダイレクト」で、利用希望者は専用サイトにアクセスし、入力欄を通じて事前審査を申し込む。
その後、自宅に郵送される本申し込みの書類を返送することで、受付が完了する仕組みだ。
今回扱うローン商品は、住宅金融支援機構が手がける長期固定型住宅ローン「フラット35」で、ネット経由の場合は来年3月までなら手数料はローン総額の1%と割安になるサービスも実施する。
現在は全国の約170箇所ある代理店などを通じて申し込みを受け付けており、年間の融資実行件数は1万5千件となっている。
さらにネット経由での申し込みを加えて利便性を高め、2021年3月期には代理店を含む全体で3万件、ネット経由で3千件の申し込み獲得を目指すとしている。
サポートなどを充実させることで、今後は手軽なネット経由での申し込みが増えるとみられている。
また、同社は住宅情報サイト「イエトヒト」を立ち上げており、同社で住宅ローンを申し込んだ人の年収や家族構成、物件価格などを登録しており、現時点で9300件を超えている。
これにより、住宅ローンを組む際などの参考にできるようにした。
ネットで完結するサービスを充実させることで、他の金融機関との違いを打ち出酢のが狙いのようだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】