赤ちゃん本舗や東急ハンズなどに販路を広げるのは、ボーネルンド(東京・渋谷)だ。
これまで主力の知育玩具は直営店を除くと百貨店のみでの取り扱いが主流だったが、百貨店自体の集客力が低下していることから、これ以上の伸びは期待できない。
そこで、これまで接点が薄かった20代の来店が多い店舗を中心にコーナーを展開することにした。
20代の若い親をターゲットに知育玩具を訴求。
赤ちゃん本舗が畝意する「アカチャンホンポ」のほか、東急ハンズや家電量販店で知育玩具のコーナーの展開を始めた。
ボーネルドの棚を各店舗の玩具コーナーに設けて、実際に触って体験してもらえるようにサンプル品を展示するなど子供を取り込む作戦だ。
韓国のジムワールド社が手がける、海外でも人気の知育玩具「マグ・フォーマー」(価格は1620~5万8320円)など取り扱っている。
三角や四角などの形をしたブロックを、内蔵された磁石を利用して組み合わせて、立体構造や造形を遊びながら楽しく学ぶことができる。
これまで家電量販店でミニチュアカーを取り扱う例があったが、知育玩具については百貨店の子供向け売り場が大半で、百貨店においては祖父母が孫にプレゼント目的で購入するケースが多くなっている。
玩具市場が低迷する中、知育玩具は好調のようで、今後も伸びが期待できる。小さな頃から勉強させたいという母親の教育熱の高まりが背景にあると見られている。
【「日経MJ」より一部抜粋。】