医療情報サービスのエス・エム・エス(SMS)は、子供が体調を崩した際に医師を紹介するサービスを開始した。
出産や育児に関する情報サイトに、医師に相談、訪問診療を予約できる機能を加えて、適切に子供の体調不良による症状を見極めることができるようにしたほか、救急車の安易な利用を抑制する効果も見込んでいる。
子供の体調が優れないときにも大丈夫!?イクシルで安心!
SMSは出産・育児の情報サイト「イクシル」を運営しており、看護師からの専門的な助言をもらえるシステムを設けている。
今回新たに追加したのは訪問診療の機能を加えた。
夜間・緊急時の訪問診療を手がけるベンチャーのファストドクター(東京・港)と協業しており、ファストドクターが監修した記事に、同社のリンクをつけている。
記事だけで病状が判断できない場合、メールや電話などを通じて医師や看護師に相談でき、すぐに病院へ行く必要があるかどうかを判断してもらえるという。
夜間や緊急時には自宅まで往診に来てもらうことが可能だ。
サービスは保険適用の診療の枠組みで実施しており、交通費については別途1400円が発生する。
子供の病状は痛みの大きさなど、利用者自身が病気になった時と比較すると異なり、判断が難しい。
両社はイクシル上の情報と、ファストドクターの電話相談を併用してもらえば救急車の利用も抑制できることから、医療費の軽減に繋がると予測している。
現状は東京都の19区が対象となっているが、今後はファストドクターの事業拡大に合わせて、対象地域も広げていくという。
【「日経MJ」より一部抜粋。】