首脳国主要会議(サミット)を間近に控えている伊勢志摩において、サミットにあやかろうと伊勢の商人たちが躍起になっているようだ。
各首脳の参拝が予定されている伊勢神宮においては、そのお膝元の三重県伊勢市はサミット効果で大賑わいのようだ。
サミット後に盛り返しを図る!?伊勢のたくましい商人たち。
社名 | 伊勢志摩サミット関連商品・フェア |
イオンリテール | みえ伊勢志摩フェア:
三重・伊勢志摩の海の幸や地酒、スイーツなどを集めたフェアを各地で期間限定で開催。 |
井村屋グループ | 応援商品:
伊勢志摩招福ようかんなどを発売。2017年3月期に関連6商品の売上高が約3億円になる見通し。 |
サントリーホールディングス | ザ・プレミアム・モルツ 伊勢志摩サミット記念缶:
缶正面に賢島をデザイン。東海エリアで24万本を限定発売。 |
寿がきや食品 | 伊勢志摩潮ラーメン:
伊勢志摩産あおさや三重県産うすくち醤油を使う。沖縄除く全国発売。 |
フレッシュネス | PREMIUM松阪牛ハンバーガー:
松阪牛100%使用パティに三重県産はなびらたけを贅沢に使った全国1万食限定発売。 |
松屋銀座 | 伊勢志摩フェア:
5月25日から食品催場や惣菜売場で伊勢志摩にちなんだ食材や惣菜を発売。 |
ミニストップ | 応援商品:
伊勢湾のしらすの和風ぺペロンチーノなど、伊勢志摩の食材を使った商品を東海地区で発売する。 |
ローソン | 伊勢茶スイーツ:
昨年10月から毎月、伊勢茶を使ったロールケーキなどのスイーツの新商品を発売 |
三重県伊勢市においてはサミット開催前ということもあり、検問や警察官の姿が目立っておりものものしい雰囲気が立ち込めている。
JR伊勢市駅で伊勢うどん屋「まめや」を営むマメ谷清好さん(43)も、ゴールデンウィーク期間は前年より売上が減ったと声を漏らしていた。
ただ、サミット後に盛り返したいと語っていた。
サミット後は「G7サミット伊勢うどん」を販売するとしている。三重県産の具材7つをトッピングしており、サミットにあやかろうとしている。
伊勢うどんは太くて軟らかい食感が特徴だが、店舗によってばらつきがあった。
そこで、ゆで時間を25分以上など定義することで、「伊勢うどん協会」は「本場のこだわり店」として認定するとし、リピーターやファンを増やす施策を打ち出している。
サミットにあやかっているのは伊勢うどんだけではない。なかでも行列が耐えないのが「スヌーピー茶屋」だ。
内装はスヌーピーのデザインをちりばめており、人気商品はスヌーピー顔のオムライスとなっている。
スヌーピーと伊勢との関係はあるのだろうかと疑問を持つ人もいるだろうが、実は「犬」は伊勢神宮は病気などで「おかげ参り」ができない主人に代わり、犬を参拝させたことが流行し「おかげ犬」と呼んでいたそうだ。
こうしたストーリーから新名物として「おかげ犬グッズ」などが作られた。
あやかり商戦は県外でも熱気が増しており、日本全体で盛り上がりを見せている。
今後もこうした伊勢志摩サミットにあやかる動きは拡大しそうだ。
【「日経MJ」より一部抜粋。】
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