会話ロボが介護の現場で人手不足を補う!?

ロボット

グループホーム大手のメディカル・ケア・サービス(MCS、さいたま市)は、介護施設でのIT(情報技術)化を加速させており、例えば、入居者の睡眠状態をセンサーで把握したり、会話ロボットを導入することで人手不足を補うといった内容を進めるとしている。

介護施設で満足度を高めることができるITを使ったサービス。

富士ソフトの会話ロボット「パルロ」はロボットが歌うメロディーにあわせて入居者が「もみじ」を歌っていた。

同商品を売り出したのは2012年のことで、カメラで撮影した情報を元に100人以上の人を識別することが可能なほか、人の声に反応してうたったり踊ったりすることができる。

9月末時点で累計600台を販売しており、MCSは昨年夏からパルロの導入を始めている。

導入に踏み切ったきっかけは、人手不足が常態化するなかで職員の負担軽減や、入居者に対する満足度向上が狙いにある。

パルロに「レクリエーションやって」と話しかけると、30種類以上の楽曲、12種類のダンスなどから3つの項目を選んで、約20分のプログラムを自動で作ってくれるという。

ダンスの方法も入居者に説明してくれるという便利さだ。

今後、さらなるIT化を進めていく方針で、12月にも入居者が眠っているかどうかを確認できるセンサーを設置する方針だ。

これにより、認知症患者の深夜徘徊による施設からの脱走などを未然に防ぐことができるようになる。

IT化は現場の負担軽減に繋がると考えられており、これらの技術の活用は急務となっている。

【「日経MJ」より一部抜粋。】


関連記事

ワタミが低価格の老人ホームを展開!!

老人ホームは介護保険があると言えど、毎月の支払額が高くてなかなか通えない。特に有料老人ホームは入居したいが年金や子供からの仕送りだけでは難しいといった問題を抱えている家族も居るだろう。 そんなニーズをキャッチするのが、ワ […]

詳細を見る

未経験者がIT業界へ!!無料で研修講座受講可能!?

介護や看護の現場と同じように常に人手不足とされている業界の一つであるIT業界だが、人材サービスのエン・ジャパンはIT業界未経験者にプログラミングなどを教えてIT(情報技術)業界への転職を支援するサービスを始めたようだ。 […]

詳細を見る

10月に始まる「医療事故調査制度」ってどんな制度?

年6月に法律ができて準備が進められている「医療事故調査制度」だが、一体どういった制度なのだろうか。 病院側の「良識」に支えられている制度!? まず、この医療事故調査制度についてですが、全ての事故を調べる制度ではなく、病院 […]

詳細を見る