野菜宅配大手が、短時間で料理ができる「料理キット」の拡充を行っている。
料理キットは、カット野菜や調味料をあらかじめセットにして届けるというもので、らでぃっしゅぼーや(東京・新宿)に関しては、今後2年でメニュー数を約7割増やして、大地を守る会(千葉市)は1年で約3倍に増やすとしている。
忙しくても料理を時短できる料理キットのメニューが拡充。
らでぃっしゅぼーやは10分以内で料理1品が作れる料理キット「私が仕上げる10分キット」を、現在の約60品から2年後までに100品に増やすとしている。
麺類や酢豚などの主菜類が作れるようになっており、中心価格帯は900~1000円程度となっている。
10月からは値段が通常の2倍以上する高級シリーズ「プライム」を投入している。
カレーとビーフシチュー2品で、健康に気遣った独自開発のルウを用いた。
長期の過剰摂取で血液中の悪玉コレステロールを増やすとされていて、年内にクリームシチューを発売し、さらに来期中に10品ほどに増やすとしている。
大地を守る会は3人分の主菜と副菜が約20分で作れる「おやさいdeli kit-大地のめぐみでゆとりごはん」の展開を始めた。
今後1年で約30品から80~90品まで広げるとしている。
野菜や肉などの材料については国産にこだわっており、料理の作り方を写真入りで記載したレシピも届けるとしている。
共働き世帯が増えていることから、スーパーやコンビニエンスストアはすぐに食べられる総菜や弁当の販売を相次いで強化しているが、手作りの料理を食べさせたいという人は多いことから、こうした料理キットの需要が高まっているようだ。
【「日経MJ」より抜粋。】