気象情報の充実や知識がインターネットやテレビを介して、一般的に普及してきましたので海難事故は年々減ってきていますが、逆に増えてきている海難事故もあるようです。
海難事故と気象条件の関連性
海難事故が発生する際の気象条件については、どのようなものが多いのでしょうか。
これについては、霧によ視程不良と台風や低気圧、季節風による強風・波浪がほとんどを占めています。
春~夏にかけては視程不良が、冬の時期には強風・波浪による海難事故が多く発生します。
霧による事故は北日本周辺海域で多発!?
霧は日本周辺の海域では、オホーツク海、千島近海、日本海などの北日本周辺海域で多く見られます。
寒気が暖かい海面で冷やされて発生する蒸発霧や、太平洋高気圧から噴出す暖かい空気が海面で冷やされて発生する移流霧が多いからです。
これにより、特に瀬戸内海では霧による衝突海難事故が多く発生しています。
強風・高波は東シナ海や日本の南海上で多い!
台風による強風や高波については、東シナ海や日本の南海上で多く発生しており、九州周辺や南西諸島では転覆や座礁の事故が多発します。
これらは台風の通り道となるところが多く、台風が接近するまえからうねりの影響を受けやすいという特徴があります。
最近増えている海難事故はプレジャーボート!?
プレジャーボートは、個人が使うヨットやモーターボートなどの船舶のことです。
このプレジャーボートによる海難事故は年々増えており、大型連休に増える傾向があります。
整備不良による機関故障、衝突、海中転落が主な原因となっています。
また、気象などへの理解不足から危険に対する意識が不足し、海難事故に至るケースもあるようです。
こうした事故を未然に防ぐためにも、きちんとした知識を頭に入れることが重要になるでしょう。